保健師になるには

保健師になるには

保健師の資格を取得する2つの方法

それでは、保健師の仕事をするためにはどのような手順を踏んでいけば良いのでしょうか。保健師になるには、保健師の資格とともに看護師の資格を取得しておくことが前提となります。

看護師と保健師の資格を取得するまでの道のりは長く、専門的な知識と技能を習得するには時間と労力がかかります。それゆえに資格を取得した時の喜びは大きく、仕事のやりがいもあります。保健師の資格を取得する方法はおもに2つあります。

1つ目は高校を卒業してから四年制大学や専門学校に進学して必須科目の履修後に保健師と看護師の国家資格を受験する方法です。看護系の短大に進学して、卒業後に看護師の資格を取得する方法もあります。

さらに保健師を養成するための専門学校に1年間通学して、保健師のコースが設置された四年生の大学に編入して保健師の資格を取得することも可能です。ただし、ここで1つ注意点があります。

大学や専門学校での学業成績が優秀であったとしても、必ずしも保健師や看護師になれるという保証はありません。必須科目をすべて履修して、保健師と看護師の国家資格を受験して合格しなければなりません。

保健師国家試験の合格率と難易度

「保健師として働きたい」「地域社会に貢献できる保健師を目指したい」と希望する人も多いのではないでしょうか。

これから保健師の国家資格にチャレンジしたい方は、試験の実施時期や募集要項について最新情報を確認して、試験の難易度と合格率を把握しておく必要があります。

保健師は国家資格であることから「ハードルが高い」といった先入観をお持ちの方もいるようですが、大学や専門学校で日頃からしっかり勉強していれば、ハードルはけっして高くはありません。

保健師の国家資格の合格率は実施年度によっても較差が生じていますが、もっとも低くて約80%、最大で約95%となっています。保健師の国家試験では、全体のうちの60%以上の正解の場合、合格と判定されます。

ただし、保健師になるには看護師の資格取得が必須となるため、試験の出題範囲も広くなります。保健師と看護師の資格をほぼ同時に取得するには、高度な知識と集中力も必要になります。